ビオチン=パントテン酸

ビオチン=パントテン酸の主な生理作用とは

体内で酵素となるたんぱく質と強固に結合した形で存在します。

 

細胞内でブドウ糖(糖質の最小単位)がエネルギーとなるこのピルビン酸はカルボキシラーゼ(脱炭酸酵素)の働きでオキザロ酢酸というものになります。

 

オキザロ酢酸は肝臓などの組織に送られて、再びブドウ糖に生まれ変わります。糖新生といいます。

 

糖質のリサイクルは、ビオチンはカルボキシラーゼの働きを助ける補酵素として、この糖新生に重要な役割を果たしています。

 

脂肪酸やアミノ酸の代謝、またはDNAの成分となる核酸を作る際にもビオチンを含む酵素が働き、細胞の増殖を促進します。

 

ビオチン=パントテン酸は、炎症を抑える作用のあるビタミンC、E、β-カロテンとともに、アトピー性皮膚炎の治療に用いられています。

 

ビオチン=パントテン酸は、腸内細菌によって合成され、かなりの量が、吸収・利用されているといわれますが、その量が不明なので、必要量を決めるのが困難です。

 

ビオチン=パントテン酸の1日目安量(45μg)を1種類の食品で摂る場合には、
玉ねぎ1個、牛乳120ml、卵3・4個、大豆約280粒、いわし5尾。

ビオチン=パントテン酸の欠乏症とは

卵白を大量に食べたねずみが皮膚炎を起こしたのは、生の卵白に含まれるアビジンというたんぱく質が、胃の中でビオチンと結合して高分子の物質になり、腸管からのビオチンの吸収を妨げるためです。

 

人間でも、毎日120個もの生卵を食べ続けたような場合にも、アビジンの吸収が阻害作用によって、ビオチン欠乏が起こり、皮膚炎、結膜炎、白髪化(脱色)、脱毛、筋肉痛、疲労感、うつ状態などの症状が起こるといわれます。

 

睡眠薬のフェノバルビタールや抗生物質を長く服用している人にも、まれにビオチン=パントテン酸欠乏症が見られるといわれます。

ビオチン=パントテン酸を多く含む食品とは

食品中に含まれ、卵も1個でも約11μgのビオチン=パントテン酸を含んでいます。
アビジンは卵を加熱することで変質し、ビオチンと結合できなくなります。

 

ビオチンの摂取効率を考えると、生卵のままで食べるよりも、目玉焼きなどの熱を加えた料理の方がいいです。

ビタミンC=アスコルビン酸

ビタミンC=アスコルビン酸の主な生理作用とは

ビタミンCはコラーゲンの合成に不可欠のビタミンです。
コラーゲンは体を作る全たんぱく質の約30%を占めています。

 

細胞と細胞をつなぐ結合組織や骨などを丈夫にしているたんぱく質です。

 

このため、ビタミンCが欠乏した状態が続くと、毛細血管の結合組織が弱くなり(壊血病)、骨がもろくなる(骨粗鬆症)です。

 

ビタミンCは牛の副腎から発見されましたが、ヒトにおいても副腎に高濃度が含まれています。

 

副腎は、腎臓の上にある小さな器官で、皮の部分(皮質)と芯(髄質)からなり、そのどちらから分泌されるホルモンの合成もビタミンCが必要です。

 

アドレナリン(副腎髄質ホルモン)はストレス時に多量に分泌され、脈拍を速めたり、血圧や血糖値を上昇させる作用をしますので、ストレスに対抗するにはビタミンCの十分な摂取が必要です。

 

ビタミンCは、腸管での鉄の吸収を高めて貧血を防ぐ作用をします。

 

ビタミンCのがん予防効果については、ニトロソアミンの生成抑制作用が認められ、ビタミンCの摂取は血圧や血中脂質を正常化し、ビタミンEとの併用により、心臓病のリスクを軽減します。

 

さらに、体内に発生する活性酸素を速やかに消去し、ビタミンEと協同して体の老化やがんなどの生活習慣病を防ぐビタミンCの効果が期待されています。

 

女性の悩み日焼けによるしみ・そばかすも、ビタミンCを多量に摂取することで緩和できます。

 

ビタミンCは、この他にもインターフェロンの体内産生を高めて免疫を増強するなど、多彩な薬理作用を極めています。

ビタミンCの過剰症の心配は?

ビタミンCを大量に摂取しても、消化管からの吸収率が低下し、かつ尿中排泄が増加するため、過剰症はありません。

 

ビタミンC多く含む食品とは

ビタミンCは果物や野菜に多く含まれ、肉などの動物性食品や穀物ではほとんど摂取できません。

 

レモン、柿、みかん、キーウィフルーツ、いちご、ピーマン、ブロッコリー、トマト、キャベツ。

 

喫煙者は、非喫煙者に比べてビタミンCの消費量が1日当たりで、約35μgも多いとされています。

 

たばこを吸う人は吸わない人と比較して、少なくとも35mg/日以上のビタミンCを多く摂取しましょう。

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