ビタミンの生理作用と薬理作用

ビタミンの1日推定平均必要量

脂溶性ビタミンは、A、D、E、Kの2種類で、水溶性ビタミンは、B群(B1、B2、B6、B12、ニコチン酸(ナイアシン)、パントテン酸、葉酸(ビオチン))とビタミンCの6種類です。

 

これらのビタミンはそれぞれ生命活動の維持に必要な作用を担っています。
そうした作用は、生理作用・栄養素作用と呼ばれます。

 

ビタミンの生理作用が十分に得られないと、体に欠乏症が起こりますが、そうならないための判断に用いるための指標として、推定平均必要量(EAR)、推奨量(EDR)が設定されている、一方、推定平均必要量や推奨量が設定できない、ビタミンに関しては、一定の栄養状態を維持するのに十分な量として、目安量(AI)が設定されています。

 

また、過剰摂取による健康障害を未然に防ぐことを目安として、上限量(UL)が設けられています。
不足しやすいといわれる、ビタミンA、B1、B2、B6、B12、ニコチン酸(ナイアシン)、葉酸、ビタミンCの8種類について推定平均必要量や推奨量が定められ、ビタミンD、E、K、パントテン酸、ビオチンについては、目安量が示されています。

 

食生活において、十分なビタミンを摂っているか、健康のために絶えず点検しましょう。

ビタミンの性質を知り、調理・保存を工夫する

ビタミンを摂取する際、調理などによるビタミンの損失を割り引いて考える必要があります。

 

水溶性ビタミンだからといって、どれもが茹で汁や煮汁の中に溶け出すわけではありませんが、ビタミンB1やビタミンCのように水に良く溶け、熱によって壊されやすいビタミンは、お米を研いだり、野菜を切って水にさらしたり、それを炊いたり、茹でたり、炒めたりする間に、どんどんと失われるので、実際に摂取できるビタミン量は、食品に含まれるビタミン量の50%と思ってください。

 

ビタミンAは、油に溶けた状態のほうが吸収率がよくなるので、調理法を工夫してください。
ビタミンB2や葉酸など光に弱い、ビタミンもあります。

 

ビタミンを壊さないために、食品は冷暗所や光の当たらない所に保存することも大切です

サプリメントの活用での薬理作用

1日必要量の3〜100倍という大量のビタミンを摂取し続けると、生理作用に止まらない効果を体に及ぼすことが少なくありません。
ビタミンのこうした作用を、薬理作用と呼んでいます。

 

薬理作用は、生理作用と必ずしもメカニズムが異なるものではなく、全身でビタミンの生理作用が著しく亢進した結果、体の機能に変化が現われるのが、薬理作用であるということもできます。
通常の食生活でビタミンの1日必要量を補っている間は、期待できるのは生理作用です。

 

ビタミンの薬理作用を期待する場合には、ビタミン剤などのサプリメントを積極的に利用しなくてはなりません。
その際に、気をつけたいことは、ビタミンの摂り過ぎによる過剰症です。

 

脂溶性ビタミンの中で、ビタミンAとビタミンDには過剰症が認められているので、ビタミン剤を利用する際は、決められた用量・用法を正しく守ることが必要です。

 

健康障害をもたらす危険がないと見なされる、習慣的な摂取量の上限量として、ビタミンA、D、E、ビタミンB6、ニコチン酸(ナイアシン)、葉酸(通常の食品以外からの摂取)の6種類に設けられています。

 

医療の場では、ビタミンの薬理作用をさまざまな病気の治療や予防に活用する試みが数多くなされています。
しみ・そばかすはビタミンC、にきび・口内炎・口角炎はビタミンB2・B6、疲れ目はビタミンB1・B12、目の乾燥感はビタミンA、肩こり・手足のしびれビタミンE・ビタミンB1・B6・B12、腰痛はビタミンB1・B12、冷え性・生理不順はビタミンE、便秘・だるさ・疲労感ビタミンB1

 

ビタミンC、ビタミンE、βカロテンは、抗酸化作用により、がん、心臓病、脳卒中などの生活習慣病や体の老化を防ぐ効果が期待できるので、サプリメントで積極的に摂取すべきです。

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