ビタミンB6=リン酸ピリドキサール

ビタミンB6=リン酸ピリドキサールが不足すると

たんぱく質をたくさん摂ったときには、ビタミンB6=リン酸ピリドキサールも、たくさん摂ることが必要になります。

 

脳の神経細胞と神経細胞の間で情報の橋渡しを行なう物質を、神経伝達物質といいます。

 

神経細胞の興奮を抑制する、GABA(ギャバ・γ-アミノ酪酸)と呼ばれる神経伝達物質の合成にも、ビタミンB6=リン酸ピリドキサールが働いています。

ビタミンB6=リン酸ピリドキサール薬理作用には

多くの女性が月経前(月経開始前10日前後)に、頭痛やうつ状態などの不定愁訴(ふていしゅうそ)に悩む、月経前症候群(PMS)にビタミンB6=リン酸ピリドキサールの大量摂取が有効といわれています。

 

ピル(経口避妊薬)を服用中の女性もビタミンB6=リン酸ピリドキサールの積極的な摂取が必要になります。

 

経口避妊薬とは

合成黄体ホルモン(プロゲステロン)と合成卵胞ホルモン(エストロゲン)を合わせた薬です。副作用の少ない低用量ピルが開発され、全世界で服用されています。

 

1999年に低用量ピルの解禁から、多くの女性が服用しています。
ピルを常用している女性は、潜在的ビタミンB6=リン酸ピリドキサール欠乏になりやすくなります。

 

エストロゲンには、トリプトファンというアミノ酸からニコチン酸への代謝を促進する作用がありますが、ビタミンB6=リン酸ピリドキサールはそのアミノ酸代謝に補酵素として働きます。

 

そのためニコチン酸は比較的十分に満たしやすいのですが、欠点もないわけではありません。
ビタミンB6=リン酸ピリドキサールの体内需要が高まることで、不足しやすくなります。

 

ピルは、葉酸の腸管からの吸収の運行の邪魔をし、ビタミンB6=リン酸ピリドキサールとともに葉酸の血中濃度も低下します。

 

反対に、血中ビタミンA濃度は上昇します。
このようにピルを服用していると、体内のビタミンの分布に影響を与えます。

 

ピルを服用する人は、ビタミンB6=リン酸ピリドキサール、葉酸の補給を心がけ、それと一緒にビタミンAの補給を注意深く行動をしなくてはいけません。

ビタミンB6=リン酸ピリドキサールを多く含む食品とは

ピリドキシンは、植物性食品に多く含まれています。
ピリドキサールとピリドキサミンは、動物性食品に含まれています。

 

菜食や肉食に偏ってもビタミンB6=リン酸ピリドキサールの不足の心配はありません。

パントテン酸は日焼けを防ぐ

体内でパントテン酸に変わる誘導体として、パンテノールがあります。

 

パントテン酸の生理作用とは

細胞内で糖質が燃焼してエネルギーになるとき、最初の化学反応にはコエンザイムA(CoA)という補酵素が必要です。

 

コエンザイムA(CoA)は、脂肪やたんぱく質の代謝にも関わり、パントテン酸はコエンザイムA(CoA)の構成成分として、生命活動に必須の多彩な作用を担っています。

 

パントテン酸の薬理作用とは

火傷の治療にパンテノールを含む軟膏が用いられ、紫外線による皮膚の炎症(日焼け)を防ぐパンテノール軟膏の効果が期待されています。

 

パントテン酸を多く含む食品とは

卵、鶏レバー、牛レバー、若鶏のささ身、カラスミ、たらこ、キャビア、いくらなどの魚の卵に多く、干ししいたけ、ハタケシメジ、ひらたけ、本しめじなどきのこ類にも豊富です。

ニコチン酸(ナイアシン)は悪玉コレステロールを減らす

体内のニコチン酸(ナイアシン)は、ニコチンアミド・アデニン・ジヌクレオチド(NAD)などの活性型になり、エネルギー産生に働く酵素(脱水素酵素)を、補酵素として助けます。

 

ビタミンB1・B2・B6などと一緒に糖質、脂肪などからエネルギーを取り出す反応に不可欠のビタミンです。

 

アルコールを分解するアルコール脱水素酵素などにも、NADを補酵素としているので、アルコールをたくさん飲むと、体内のニコチン酸が消費されます。

 

ニコチン酸(ナイアシン)の薬理作用とは

ニコチン酸は、脂肪の代謝を改善します。

 

悪玉コレステロールは、血液中ではアポタンパクBと呼ばれるたんぱく質に包まれた形で運ばれ、ニコチン酸アミドの服用によって、アポタンパクBが減るといいます。

 

脂質異常症(高脂血症)や動脈硬化の改善に、ビタミンEとニコチン酸アミドの合剤、ニコチン酸トコフェノールがあります。

 

ニコチン酸(ナイアシン)を多く含む食品とは

魚(かつおの刺身)、肉、豆類などに多く、同時にたんぱく質を豊富に含みます。

 

たんぱく質は、トリプトファンを1%前後含んでいて、ニコチン酸(ナイアシン)不足の心配は少ないといいます。

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