カルシウムは命の炎
人類を含め、海と決別した脊柱動物にとって、骨は体内に作り出したカルシウムの海です
カルシウムは命の炎と呼ばれ、生命維持に大切な元素のひとつで、筋肉や神経をもコントロールしています。
蓄えられている骨の中のカルシウム量と、血液を介して種々の細胞に使用されるカルシウム量とのバランスは常に一定に保たれています。
カルシウムが骨から異常に溶け出し、体内のカルシウム量が増大してバランスが崩れると人体にさまざまな悪影響が出てきます。
体内であふれたカルシウムは本来あってはならない脳、血管などの組織や細胞の中に入り込みます。
動脈硬化、心筋梗塞、痴呆症=認知症を引き起こすことになります。
年齢と共に老いていく現象は、体内から失われたカルシウムを補うために、骨から多量にカルシウムが溶け出した結果、本来なくてはならない所のカルシウムが減り、あってはならない所にカルシウムが溜まっていくことといえます。
骨は生まれ変わる
人体の支柱となっている消耗の激しい骨は、日常生活に支障をきたさないように、強度、機能を維持するため新陳代謝を繰り返しています。
骨は、数十kgもある体を支えるだけでなく、時には何処かにぶつけたり、高いところから飛び降りたりといった強い刺激にも耐えられるように強靭でなければなりません。
軽快な動きをするにはできるだけ軽い必要もあります。
金属棒よりパイプが強く軽いのと同じです。
手足の骨は、両端よりも中央部分の方が厚くなっています。
中央部に曲げるような方向に力が加わっても、簡単に折れることはありません。
古くなった部分を取り除く破骨細胞(はこつさいぼう)と、取り除かれた部分を補修する骨芽細胞(こつがさいぼう)の二班に分かれます。
二班の息の合った共同作業によって、骨は数年のうちにすべて新しく入れ替わり、その形や機能を維持しつづけることが出来ます。
ところが、破骨細胞と骨芽細胞の息が合わなくなると問題が生じます。
骨粗鬆症は、破骨細胞の働きに骨芽細胞が追いつかなくなり、骨が未処理のまま徐々にもろくなってきます。
そのために、強固な丈夫な新しい骨に生まれ変われなくなります。
骨の強度が低下し、骨折が起こりやすくなります。
破骨細胞と骨芽細胞の息の合った共同作業の仲立ちをするのがホルモンです。
ホルモンがつくられる場所
主な内分泌腺には下垂体、松果体、甲状腺、副腎、性腺:精巣・卵巣、膵臓があります。
このほか腎臓、胃、腸などもホルモンを分泌します。
女性の場合には、エストロゲンと呼ばれる女性ホルモンが重要です。
女性は閉経後、女性ホルモン、エストロゲンが減少するため骨粗鬆症にかかりやすくなります。気をつけなければなりません。
骨の形状による分類
腕や脚にある細長い骨を長骨(ちょうこつ)、手や足の付け根やかかとのある不規則な形のブロック状の骨を短骨(たんこつ)。
頭蓋骨を構成する一部の骨や胸の前にある胸骨、肋骨、両手を腰に置いたときに触れる腸骨(ちょうこつ)などの平べったい骨は扁平骨(へんぺいこつ)。
頭蓋骨を構成する骨の一部に、骨の中に空気を含んだ空洞がある骨があり、含気骨(がんきこつ)といいます。
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