肺がんはがんが少しでも進行すると手術は困難。

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肺がんは治療が難しいがん

初期には手術による完治を期待できますが、がんが少しでも大きくなったり、リンパ節に転移したりしていると、手術後に再発したり、手術自体が難しきなることが少なくありません。

 

肺がんは、また進行すると胸膜(胸の空間や臓器を包む膜)に転移し、胸膜のあちこちにばら撒いたように小さながんが発生します(胸膜播種)。

 

さらには、脳、肝臓、副腎、骨などにも転移(遠隔転移)。

小さいがんの転移・再発の治療

肺がんの中でも進行の速い小細胞がんは、他の臓器に転移しても化学療法(抗がん剤治療)が有効です。

 

小細胞がんは発見後の生存期間が平均1年以内と短く、治療後に再発することも少なくありません。

 

小細胞がんの場合、最初の化学療法で効果が見られた患者さんは、治療後6ヶ月以上経過して、がんが再発したときには、抗がん剤の再投与による延命効果を期待できます。

 

放射線治療も有効で、化学療法と併用することにより、さらなる転移を防いだり、再発後の症状を緩和するなどの効果を示します。

非小細胞がんの転移・再発の治療

小細胞がんとことなり、非小細胞がんが転移・再発した場合の有効な治療法は、長い間ありませんでした。

 

延命効果を期待できる、抗がん剤の組み合わせが見つかり、他方、放射線治療と化学療法を組み合わせる「化学放射線療法」がかなり効果を発揮することも分かりました。

 

抗がん剤以外では、放射線治療も、肺がんの遠隔転移の中で、もっとも多い、脳への転移に対してしばしば用います。

 

小細胞がんでは、脳全体への予防照射が一般的ですが、非小細胞がんでは、がんだけに放射線を集中させる、定位照射を行なう例が増えているようです。

 

脳以外に転移がなく、転移したがんも1個だけのときに脳外科手術も検討します。

緩和療法

治療の進歩にも関わらず、肺がんの治療は難しいことが多く、そのため、現在でも治療の重点が症状の緩和に置かれることが少なくありません。

 

胸膜播種によって胸水が溜まったときには、呼吸が苦しくなるため胸水を体外に排出します。

 

通常、胸水が溜まらないように胸膜と胸の壁を薬剤(抗がん剤や抗生物質など)によって癒着させます。

胸水の排出

胸腔に溜まった水(胸水)は、胸膜穿刺などによって体外に排出します。

 

通常、胸膜と胸壁を癒着させて胸水が溜まらないようにします。

 

がんのかたまりによって気管が狭くなり呼吸が困難になったときには、放射線治療やレーザーによってがんを破壊したり、細い管(ステント)を気管に通して空気の道を確保します。

 

さらに酸素を吸入を行なったり、呼吸数を減らして咳を抑えるモルヒネなども使用します。

 

心臓より上にある太い静脈(上大静脈)が、がんで圧迫され、頭や腕がむくむこともあります。

 

この場合はふつう、放射線を照射して、がんを収縮させます。

 

静脈の中にステントを入れる例もあります。

上大静脈とその枝

上大静脈は、頭頚部と上肢からの血液を集めて、左右の腕頭静脈が合流してできたもので、上行大静脈の右側で、右の気管支と右の肺動脈の前を下がって右心房に入る、左右の腕頭静脈は、それぞれY字形に内頚静脈と鎖骨下静脈が合流したものです。

 

内頚静脈は、脳の血液を集めて頚静脈孔を通って頭蓋の外に出ます。

 

頚部を下行する間に、上甲状腺静脈、舌静脈、顔面静脈など頭部の深層からの血液をも集めます。

 

内頚静脈は一人二役の働きをし、内頚動脈と外頚動脈に対応する領域からの血液を集めます。

 

外頚静脈は、内頚静脈とピッタリ合い、頚部の皮静脈という感じで、鎖骨下静脈に注ぎます。

 

上肢の静脈は、皮下を走る浅在性の皮静脈と深在性の深静脈に分かれるが、深静脈は、動脈に沿って走り、伴行静脈として動脈と同じ名称で呼ばれます。

 

皮静脈は、皮下を動脈を伴わないで走る。

 

手背に発達した手背静脈網は橈側と尺側に集められ、それぞれ橈側皮静脈と尺側皮静脈となって上行し、上腕二頭筋の外側と内側を通って、前者は上腕の上部で、後者は上腕の中部で深部に入り深静脈に合流します。

 

肘窩では、両皮静脈を連絡する肘正中皮静脈が見られ、臨床的に静脈注射や採血などによく利用させます。

 

皮静脈の発達や走行には、個人差が著しいです。

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