体内のある場所に最初に発生したがん。

スポンサードリンク

原発がん

原発がんまたは原発腫瘍と呼びます。

 

このがんが、原発部位と関係ある近くのリンパ節に転移したり、周囲の組織や臓器に浸潤して広がったときには「領域がん」と呼ばれるようになります。

 

がんが別の臓器に、浸潤または転移したときには、そのがんは「転移がん」と呼びます。

 

がんをすべて取り除く治療をした後に、がんが再び発生することを「再発」といいます。

 

がんが再発していないか、どうかを調べるため、治療後には、定期的に画像診断が行なわれますが、それ以外にも、血液中の物質を調べる検査(生化学検査)などが行なわれます。

 

このときの検査によって、腫瘍マーカーの濃度が高くなるなど、がんの存在が疑われるときには「潜在的再発」と呼ばれます。

 

この場合、再発かどうかを確定するためにPET検査(陽電診断層撮影)などを行うこともあります。

 

これに対して、画像診断や別の病気の開腹手術などで、がんが見つかれば、それは「臨床的再発」ということになります。

 

原発がんを治療した場所に再びがんが発生することを「局所再発」といいます。

 

原発部位の近くのリンパ節や隣り合う臓器に発生すれば「領域再発」です。

 

このような再発をまとめて局所再発と呼ぶこともあります。

 

がんの再発が早期に見つかり、それが局所再発や領域再発なら、再発がんでも手術や放射線治療によって完治を目指せることがあります。

 

これに対し、がんが血流やリンパ流に乗って他の臓器に転移することを「遠隔(全身)転移」といいます。

 

また原発巣とは、別の臓器で再発することを「遠隔再発」といいます。

 

遠隔再発は、肺や肝臓、脳、骨、胸膜、腹膜、遠隔リンパ節などで見つかることが多く、これに対しては抗がん剤の効果は必ずしも期待できません。

 

治療は大変難しくなります。

 

治療後にがんの勢いが治まり、がん細胞の増殖が見られない状態を「寛解かんかい」といいます。

 

寛解という言葉は、血液のがん(白血病や悪性リンパ腫)の治療経過に使われることが多く、まだがん細胞は体内に残っているということを前提としています。

 

前立腺がんなどでは、進行がんでも、多くの場合治療によって、一旦は進行が止まります。

 

しかし、その後再びがんが、増殖す始めることもありこれに対しては「再燃」という言葉を用います。

再発、転移に関連した用語の意味

原発がん

最初に発生したがん

 

領域がん

原発巣に近くのリンパ節や周辺の組織、臓器に浸潤したがん

 

転移がん

原発巣とは別の臓器に浸潤、転移したがん

 

潜在的再発

治療後の検査ががんの存在が疑われる

 

臨床的再発

画像診断や別の病気の手術時にがんが見つかる

 

局所再発

最初治療した場所に再度発生する

 

領域再発

原発巣近くのリンパ節や臓器に発生する

 

遠隔(全身)転移・遠隔再発

原発するとは、離れた別の臓器にて転移したり、再発する

 

PET

ポジトロン(陽電子)を放出する放射性物質を糖などに結合させ、体内に注入すると、これらは代謝が活発な場所(がんなど)に集中します。

 

陽電子は、体内で電子と衝突するとガンマ線を発生するので、これをとらえて画像化すると、がんの存在場所が突き止められることがあります。

医師への質問

がんが転移したり再発したと、医師から告げられると、患者さんと家族も動揺しています。

 

その後のよりよい治療を受けるには、冷静に医師の話を聞くようにしてください。

 

治療方針を考える必要があるからです。

 

重要なことは、患者さん・家族が治療に対して、何を望んでいるかです。

 

完治を目指すか、できる限り延命を望むか、それとも延命よりも生活の質(QOL)を高めることを優先するかなどです。

 

再発または転移したときには、患者さんや家族の希望によって、医師が行なう治療方針は、大きく変わってきます。

 

医師の説明を聞く際には、できればきちんとメモを取ったり、会話を録音したりすると良いです。

 

記録を取っておくことで、理解できないことでも、後で落ち着いて聞き直すことで理解ができます。

 

疑問や確認したいことを、後で思いついたときに、その内容を整理して、医師に訪ねることもできます。

  • がんはどこに転移または再発し、どのくらい進行しているのか。
  • どんな治療法が考えられるのか。
  • 治療によってどんな効果を期待できるのか。
  • がんの進行を遅らせられるか。
  • 延命が難しくても生活の質をよりよく保つことができるのか。
  • 医師が進める治療法はあるか。
  • それを進める理由とは何か。
  • 治療による副作用は何か。
  • 治療によって生命の危険はあるか。
  • 治療後に後遺症や障害は残るか。
  • 治療を受けないと、どうなるか。その場合のプラス面はあるか。
  • 治療は誰が行なうのか、治療を行なう医師は、同じような状態の患者の治療経験はあるか。
  • 化学療法(抗がん剤)や放射線治療を行なう場合、専門医が行なうのか。
  • 治療はすべて、保険適応されるか。
  • 保険適応外でより効果的な治療法はあるか。
  • 臨床検査に参加することはできるか。
  • 入院期間や治療期間はどのくらいか。
  • 治療費は全体でどのくらいかかるか。
  • 高額医療費の貸し付け制度など金銭的なサービスを受けられるか。
  • 患者や家族に対する支援サービスはあるか。

    (送迎バス、家族用の宿泊施設、精神的ケア、在宅介護など)

  • 再発がんや転移がんに対しては化学療法が行われることが多いですが、

    治療法について、個々の医師の考え方は、必ずしも同じではありません。

そのために同じ種類の転移がんや再発がんでも、病院によって治療法が異なることも少なくありません。

 

別の医師の意見(セカンド・オピニオン)を求めることもできます。

 

結果、主治医が薦める治療法を受けるとしても、患者さんや家族は、より納得して治療を受けられます。

スポンサードリンク

page top