
ビタミンB1が不足すると、ブドウ糖が完全燃焼できないので、老廃物が臓器に蓄積していきます。
本来、米にも麦にも、含まれる炭水化物を分解するのに必要なビタミンが含まれていました。
玄米ご飯や全粒粉のパンを食べていれば、ビタミンB1不足にはならないでしょう。
加工技術がすすみ、加工度が増して口当たりのよい精製された物を食べる機会が増えています。
加工度の高い物を、そればかりを食べていると、ビタミンB1不足は目に見えています。
例えば、欠乏症にはいたらなくても、潜在的なビタミンB1不足は多いといわれます。
炭水化物を多く摂るときは、かならずビタミンB1も一緒に摂りましょう。
ビタミンB1を多く含む食品には、豚肉、鶏レバー、うなぎ、大豆など。
胚芽精米は白米に比べて、ビタミンB1は2.5倍、ビタミンB2やナイアシンも1.5倍強、ビタミンEは10倍以上、脂質や食物繊維やカルシウムを多く含まれています。
同じご飯を食べるなら、胚芽精米、特に春先から秋口まで、体の疲れやすい季節だけでも、胚芽精米に変えると、1日200g食べると、ビタミンB1所要量の約半分はまかなえます。
もちろん玄米がよいのはいうまでもありません。
白米に比べて、ビタミンB1・ナイアシン、ビタミンEは5倍、ビタミンB6は4倍、ビタミンBは2倍、食物繊維は6倍という充実度。
圧力鍋であれば玄米も手軽に利用でき、発芽玄米も簡便です。
胚芽精米は、糠が落ちやすいので、洗わなくてもよいように、米の糠を十分に取り除いています。
洗うときは表面だけ、サッ、という程度に止めます。
おいしく炊くには、水加減を精白米のときより少し多めにします。
炊飯器利用のときは、普通に水加減をしたうえに、胚芽精米1カップにつき、大さじ2杯くらいの水を追加します。
胚芽精米は、吸水に時間がかかるので、水に浸しておくのも白米の時の2倍。
夏で1時間、冬では2時間くらいつけておくとよいです。
蒸らす時間も少し長めにし、温かいうちに食べましょう。
温度が下がるとまずくなり、においも少し気になります。
冷めるとボソボソするので、お弁当にそのまま詰めるのは不向きなので、おにぎりにするとよいです。
保温は色やにおいがつきやすいので、避けること。
まとめて炊いたときには、多い分を冷凍にして保存したおき、電子レンジで解凍、再加熱するとよいです。
お米を洗う手間入らず、いきなり水を加えて炊飯できる無洗米。
研ぎ水を流し捨てないので、環境にやさしい。
無洗米はお米の表面の糠の部分を除いて、研がなくてもよいので、水に溶けやすいビタミンも流れません。
普通に洗った米と比べ、ビタミンB1・B2・ナイアシンともに無洗米のほうが、若干多く残っています。