油脂に溶けるものと、水に溶けるものの2種類のビタミンに分かれます。

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脂溶性ビタミンと水溶性ビタミン

ビタミン類の性質

油脂に溶けるものは、脂溶性ビタミンと呼ばれ、これにはビタミンA、D、E、Kの4種類が属します。

 

水に溶けるものは、水溶性ビタミンと呼ばれ、ビタミンB群(B1、B2、ナイアシン、B6、B12、パントテン酸、葉酸、ビオチン)とビタミンCの9種類が含まれます。

 

この性質の違いは、ビタミンの摂り方にも関係してきます。

 

脂溶性のものは油と一緒に摂ると効果的です。

 

とくに、ビタミンAの原料になるカロテンは吸収利用率が大幅にアップします。

 

体内に蓄えることができるので、多少の摂り溜めは可能です。

 

その日に利用されずに残った分は、次ぎの日に利用できます。

 

でもあまりに大量に摂り過ぎると、過剰症の心配もあります。

 

水溶性のものは調理の際、水中に失われやすいので、素早く扱うことが大切です。

 

ある程度まとめて摂っても、必要な量より多い分は、尿中に排泄されてしまいます。

 

水溶性は、毎日毎食、適量摂ることが必要というわけです。

 

その他の性質は、酸に弱いのはビタミンA、アルカリに弱いのはビタミンB1・B2・Cなど、酸化しやすいのはビタミンA・B1・C・E。

 

光に不安定なのはビタミンA・B2・C・Eなど。

 

熱に対しては、ナイアシン以外、ほとんど不安定です。

 

これらの性質は、食品の保管や調理するときに考慮することが大切です。

ビタミンが不足するとどうなるのか

ビタミンは人間の体内で作ることはできません。

種類によって多少、作ることができるものでも、必要量には満たないため、外から食べ物として摂取しなければなりません。

 

食べ物からのビタミンが不足すると、体内のビタミンも足りなくなり、さまざまな欠乏症が出てきて、健康を保つことができなくなってしまいます。

 

ビタミンは、微量ですが、毎日適量摂ることが必要で、不足状態が続くと欠乏症を起こします。

 

重症の欠乏症とまでいかなくても、やや不足気味といった潜在性欠乏症の状態の人は、結構多いものです。

 

ビタミンA

暗闇になかなか目が慣れなかったり、見えにくかったり眼球が乾いた感じになったりします。

 

皮膚や粘膜が乾燥して角化、抵抗力が低下して病気に感染しやすく、かぜにもかかりやすくなります。

 

ビタミンB1

食欲がなくなったり、体がだるかったり、疲れやすくなったりします。

 

季節の変わり目に起きがちな、いくら寝ても眠いといった状態も、潜在的なビタミンB1不足です。

 

ひどく欠乏すると、脚気(足の知覚異常)や慢性アルコール中毒が誘因で脳を侵すウェルニッケ・コルサコフ症候群が発症します。

 

糖質の摂取が多いとビタミンB1不足を招きます。

 

ビタミンB2

皮膚に炎症を起こします。

 

舌や口唇の角や回りにブツブツができたり、顔に脂漏性異常が出たりします。

 

脂肪を多く摂る人は、ビタミンB2不足になりがちです。

 

ビタミンB6

食欲不振、吐き気、口内炎、皮膚炎、貧血などの症状が出ます。

 

ビタミンB12

悪性貧血による全身倦怠、脱力感のほか、下痢や食欲不振なども、長期に渡ると精神障害を起こします。

 

ナイアシン

食欲不振や消化不良、下痢など胃腸障害や皮膚炎を起こします。

 

パントテン酸

欠乏症はあまり見られませんが、欠乏状態にすると血圧低下、頻脈、疲労などが起こります。

 

葉酸

造血機能が侵され貧血に、ほかに食欲不振や下痢、舌炎など妊娠時の欠乏は、奇形児発症の可能性が高まります。

 

ビオチン

皮膚炎、筋肉痛、疲労感といった状態が起きます。

 

ビタミンC

壊血病の病状の全身の倦怠感や食欲不振の他、歯茎から出血しやすくなったり、ちょっとした打身で内出血をしてあざが出たり、かぜにもかかりやすくなります。

 

ビタミンD

骨にカルシウムが沈着しにくくなり、乳幼児ではくる病(骨が曲がる病気)に、成人では骨軟化症に、閉経後の女性や高齢者では骨粗鬆症の原因になります。

 

ビタミンE

未熟児の溶血性貧血、感覚障害や小脳失調症などの神経症状が知られています。

 

糖尿病や心疾患、動脈硬化、白内障、アルツハイマー症などの生活習慣病や老化性疾患などとも関わってきます。

 

ビタミンK

血液が固まらず出血もしやすくなります。

 

新生児に頭蓋内出血性疾患が起すことがあります。

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