男性の肥満が増え、高脂血症が増加。

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食生活が欧米化型になりコレステロール値が上昇

飽食の時代を背景に、日本人の脂肪摂取量は著しく増加しました。

 

総エネルギー量は変わらないのに、脂質の摂取量は3倍近く伸び、逆に食物繊維の摂取量は減少しています。

 

結果、血液中のコレステロール値が上昇し、高脂血症になる人が増えています。

 

高脂血症自体は自覚症状がなく、病気という意識を持ちにくく、コレステロール値が持続的に高いと動脈硬化を引き起こし、高血圧や糖尿病などの病気をもたらし、心筋梗塞や脳卒中で命を落としたりする危険があります。

 

きちんと治療をしてください。

高脂血症

高脂血症には、総コレステロール値が高いタイプ、中性脂肪値が高いタイプがあります。

 

高コレステロール血症

総コレステロール値が高く、動脈硬化の危険因子です。

 

総コレステロール値の高い人ほど、虚血性疾患を発病しやすくなります。

 

高LDLコレステロール血症

悪玉コレステロールのLDLが高いと、アテローム硬化が進展します。

 

アテロームとはギリシャ語で、athereは粥、omagは塊の意味。

 

心筋梗塞、脳梗塞等の病気の元になる動脈硬化。

 

低HDLコレステロール血症

善玉コレステロールのHDLは、動脈硬化を予防します。

 

そのため、HDLが少なくなるほど、虚血性心疾患の危険が高まります。

 

高中性脂肪血症

中性脂肪値が高い場合も、動脈硬化の発生・進展に関与していて、中性脂肪が高くなるとHDLが減少したり、アテローム硬化を起こしやすい小粒子高密度LDLが高くなります。

 

また、肝臓に溜まって脂肪肝の原因になったり、尿酸値が上昇して、痛風を発症しやすくなります。

 

高脂血症は、体質的なものに加え、食生活や生活習慣が原因ですが、両方とも他の病気の影響で値が高くなる場合もあるので、元になる病気を治療してください。

 

食習慣が問題がある場合、総コレステロール値も中性脂肪値も高くなります。

 

動脈硬化の危険性がさらに高まるので、食習慣の改善が必要です。

 

痛風

尿酸値の高い状態が続くこと(高尿酸血症)で、尿酸塩の結晶沈着による急性の関節炎発作を起こす病気で、中年男性に好発します。

 

ライフスタイルや他の病気などの原因がないのに、高脂血症になることがあり、これは遺伝によるもので、LDL受容体の欠損・減少によりLDLの代謝が障害されることで起こり、家族性高コレステロール血症といわれます。

 

この病気の人は、細胞にLDLを取り込む機能がないので、若年時からコレステロール値が高い状態が続くため、虚血性心疾患になりやすいため、コレステロールを下げる必要がある病気です。

動脈硬化は血管をダメにする

心筋梗塞など心血管系の病気は、動脈硬化が導火線になります。

 

動脈は心臓から全身へ酸素や栄養を運ぶ血管です。

 

筋肉と繊維質からできているため弾力に富んでいますが、年齢を重ねるにしたがって、血管も老化していきます。

 

また、老化以外にもさまざまな要因が加わり、動脈の内壁が硬く厚くなって内腔狭くなり血液の流れが悪くなっていきます。

 

このような状態を動脈硬化といい、動脈硬化が起きると、その部分から先の組織や臓器は、十分な栄養がいかなくなって機能が低下してきます。

 

また、動脈硬化が進んで完全に血流が途絶えると、壊死してしまいます。

 

そのため、動脈硬化によって、虚血性心疾患、脳卒中など全身にさまざまな病気が発症し、ときには生命が脅かされることもあります。

動脈硬化には3つのタイプ

  • アテローム硬化(粥状硬化症)
  • 中膜硬化
  • 細小動脈硬化

動脈硬化の大半はアテローム硬化です

心臓に血液を送る冠動脈や脳に血液を供給する頚動脈など主要な動脈に起きるため、臓器に与えるダメージを大きく、心筋梗塞など生死に関わる病気に関係します。

 

アテローム硬化には、コレステロールが関係しています。

 

LDLコレステロール血液中の成分(コレステロールの他、単球(白血球の一種)や血小板などが動脈の内膜に染み込んでいく)が傷ついた動脈の内膜に染み込んで、多くは単球から、一部、内膜平滑筋細胞からのマクロファージに取り込まれ、泡沫細胞ができます。

 

この泡沫細胞が集まって粥状(じゃくじょう)のアテロームを作り、どんどん厚くなって動脈の内膜を押し上げ、血管の内径を狭くします。

 

アテローム硬化が進行すると動脈の内膜が破れ、修復しようと表面に血栓ができます。

 

それを何度と繰り返すと、狭窄が進行していきます。

 

硬化巣には、繊維性皮膜が厚く、脂質の少ない、破れにくい硬化巣(安定プラーク)と、皮膜が薄く、脂質に富んだ破れやすい硬化巣(不安定プラーク)があります。

 

この不安定なプラークが突然破裂すると、血栓ができて完全に詰まってしまいます。

 

中膜硬化

動脈壁の中膜に血液中のカルシウムが付着し石灰化するため、中膜が厚くなったり、組織が変性したりして、血管壁が破れやすくなります。

 

細小動脈硬化

太い血管から枝分かれした、脳や心臓などの細い抵抗血管に起こります。

 

この動脈硬化の最大の原因は高血圧で、アテローム硬化とは逆に、コレステロール値が低いのも要因の一つです。

 

日本人は塩分の多い食事をしていたため血圧が高く、たんぱく質や動物性脂肪の不足で血管がもろく、脳出血が多発していました。

 

しかし、食生活の変化で、脳梗塞の比率が高くなっています。脳梗塞には、太い動脈のアテローム硬化が原因で起こるアテローム血栓性脳梗塞と、小さな動脈が詰まるラクナ梗塞とがあります。

 

細い血管に動脈硬化が起きた場合、血管のあちこちに小さな梗塞ができます。

 

このような脳血管障害により、脳の機能が次第に低下し痴呆が進行するといわれています。

 

泡沫細胞

マクロファージや内膜平滑筋細胞は、変性LDLやレムナントリポ蛋白をとり込んで、細胞内にコレステロールを蓄積し、泡沫化します。

 

これを泡沫細胞と呼びます。

 

ラクナ梗塞

ラクナとはラテン語で小さな空洞というい意味。

 

脳深部や脳幹にみられる小さな空洞によって起こる小さな梗塞をいいます。

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